日本語教師になるためには、
- 日本語教育養成講座420時間カリキュラムを修了する
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- 大学・大学院の日本語教育を専攻する
という3つの方法がありますが、一番おすすめなのが『日本語教育養成講座420時間カリキュラムを修了する』方法です。
実際に私も受講し、日本語教師になりました。
日本語教育能力検定に合格することが早道とも言われますが、合格率は29.8%のため難易度が高いのがネックとなります。
その点、日本語教育養成講座420時間カリキュラムを修了する』方法であれば、講義を受講していくだけで1年後には日本語教師として活動ができるようになります。
そのため一番難易度が低く確実な方法です。
今回は卒業生として、『ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座』について紹介していきます。
ヒューマンアカデミーとは?
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座
日本語教師養成講座といっても様々あり、日本語教師になるには、文化庁に届出受理された 420時間の日本語教師養成講座修了することが必要です。
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座はこの文化庁の日本語教員の要件として認められる研修の基準を満たし、届出を受理された講座です。
そのため講座終了後は、国内外の学校で日本語教師として働くことができます。
多くのヒューマンアカデミーの修了生が、国内300社以上、海外で100校以上の就職先で活動しています。
受講料
養成講座は主に2つのコースがあり、420時間カリキュラムに日本語教育能力検定試験対策が付いたセットコースと試験対策が付いていない通常コースがあります。
セットコース
受講料644,040円(税込)
入学金33,000円(税込)
分割払いなら月々8,900円からの支払いで受講が可能です。
通常コース
受講料545,600円(税込)
入学金33,000円(税込)
分割払いなら月々7,500円からの支払いで受講が可能です。
私はこの通常コースを分割払いで受講していました。
決して安い金額ではありませんが、分割払いに対応していて、また教育訓練給付金対象プログラムであるためコース修了後 10万円が支給されるため、無理なく受講することが可能です。
詳しい金額や条件についてはWEB上のパンフレットで確認しておくことをおすすめします。
受講期間
受講期間は基本的に1年です。
ですが、実際には入学時に期間を選ぶことができました。例えば、半年に短縮したり、1年半に伸ばすこともできると提案されました。
私の場合は基本の1年コースを選択し、おおよそ週2、3回のペースでアルバイトをしながら通学していました。
1日あたり2時間ほどの講義です。
半年コースを選択することも考えましたが、週4,5回で、1日あたりの講義時間も増え、大変だと感じたため選択しませんでした。
また曜日なども自由に決められるので、平日のみや土日のみなど自身のワークスタイルに合わせて通学できます。
多様な学び方
ヒューマンアカデミーは全国にありますが、通学以外にオンラインで受講可能です。
科目ごとの終了試験は学校で受ける必要がありますが、それ以外の通常授業はオンラインで受講できます。
また、ライブ配信サービスも始まり、自宅にいながら講義を視聴することも可能です。
私自身は通学していましたが、昨今コロナ渦という状況もありオンラインで受講している方も多くいます。
このように自分にあった学び方で無理なく勉強することができます。
授業内容
授業は入学時に購入したテキストや講師の方が作成されたオリジナルのハンドアウトを見ながら授業が進んでいきます。
授業の一番の特徴としては、聞くだけではなく、受講生同士が意見交換したり、ロールプレイをする活動も授業内容として入っていることです。インプットだけではなく、アウトプットもすることで学びも定着します。
また、卒業前の教育実習では、外国人の学生さん達を教室に呼び、学生役として模擬授業を行います。
事前に指定されたところの授業をするのですが、かなり緊張しました。
また1回だけではなく、初級の授業と中級の授業を別日に2回を行うので、両方が終わるまでは緊張しっぱなしでした。
準備含め大変でしたが、実際の現場と同じ体験ができたのは、非常にいい経験となりました。
終わったあとは講師の方から授業についてと用意した教案についてのフィードバックがもらえるので、どこを修正すべきかもしっかりわかり、授業内容は非常に満足いくものでした。
受講者の年齢層・男女比
受講生の年齢層は幅広いです。
私が通っていたときは、大学生、社会人、主婦、定年退職された方など様々でした。
目的も様々で大学卒業後、海外で日本語教師をしたい方や主婦の方パートとして日本語教師をしたい方、定年退職後ボランティアで日本語を教えたいという方などがいらっしゃいました。
とはいえ年齢や目的は違えど、皆日本語を教えたいというゴールに向かって勉強しているため、話しが弾むことが多かったです。
また男女比に関しては女性の方が多かったです。女性7割、男性3割といったところでしょうか。
現在は、日本語教師という職業の認知が進み、男性の日本語教師も増えているため、この比率も変わってきていると思います。
日本語教育能力検定試験合格率69.5%
また、冒頭で紹介した日本語教育能力検定試験の合格率が69.5%と非常に高く、ヒューマンアカデミー受講者305名中212名が見事合格を果たしています。(2021年度)
私自身は日本語教育能力検定試験を受験しませんでしたが、日本語教育養成講座420時間カリキュラムを修了だけでなく、日本語教育能力検定試験に合格し、2つの資格を有することも可能です。
就職サポート制度
ヒューマンアカデミーには「就職課」という部署があり、ここで就職に関するサポートを受けることができます。
求人紹介はもちろん面接対策などの手厚いサポートも受けることができます。
クラスで私と一緒に受講していた方も就職課に相談して、就職先が見つかったとおっしゃていました。
ただし、海外で就職したいという方は求人に『コミュニケーションレベルの英語』という条件が書かれていることが多いので、今の段階から英語の勉強を始めておいたほうがいいかもしれません。
私の場合は、日本語教師養成講座に通いながら、すきま時間にスタディサプリなどの英会話アプリで英語を勉強していました。
英語ができないから応募できないという状況は非常にもったいないと思います。
無料説明会
ヒューマンアカデミーでは、無料説明会も開催されていて、私自身もネットでヒューマンアカデミーの存在を知り、説明会に参加してから入学を決めました。
これから日本語教師としてお金を稼いでいくとはいえ、受講料も安くはないので、情報を集めて納得したうえで入学することが大切です。
まとめ
今回のポイント
- 文化庁に届出受理された420時間の日本語教師養成講座
- オンラインで受講可能
- 受講料は約50万~60万前後
- 受講期間は基本1年
- 授業内容が充実
- 日本語教育能力検定試験合格率69.5%
- 就職サポートあり
今回は実体験を交えてヒューマンアカデミー日本語養成講座について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
とにかくまずはパンフレットや説明会で情報を集め、細かい疑問をクリアしてから入学するようにしましょう。